デジタルTDI

概要

従来の TDI は検出器の内部でアナログ的に行われていました。私たちは高速画像センサと高速信号処理技術によりデジタル領域でTDIを行う技術を開発しました。本技術は2022年度NEDO SBIR推進プログラムフェーズ1で技術実証した特許技術です。

デジタルTDI

デジタルTDIの優位性
低コスト

汎用デバイスで構成することから低コストとなります。

高ダイナミックレンジ

従来のアナログ TDI では蓄積できる信号量はセンサの飽和信号量が限界であり、明るい領域を飽和させずに暗い領域を高いS/N比で撮影することはできませんでした。デジタルTDIでは明るい領域を飽和させずに暗い領域まで高いS/N比で撮影することができます。

汎用性

TDI撮影の他、通常のエリア撮影を行うこともできます。また信号処理のプログラムによりミッションに適した様々な機能・特性を実現できます。例えばカラーフィルタを用いてマルチスペクトルTDIを行うこともできます。単一モデルで様々な用途に適用することができます。

量産モデル

現在、超小型衛星から大型衛星、宇宙探査機、地上用途までご利用いただける小型高速カメラモジュール(デジタルTDI搭載)の量産モデルを開発中です。これまでユーザーごと、機種ごとに開発してきたカメラモジュールを汎用性の高い量産品という形で安価に供給します。ユーザーはカメラの調達費を大幅に削減でき、常に先端技術を搭載したカメラモジュールを利用できるようになります。詳細はお問い合わせください。

項目 概算
画素サイズ 4.5μm×4.5μm
消費電力 約8W(撮像時)
ストレージ容量 TBD
圧縮形式 可逆圧縮(独自)
用途 地球観測/月探査/小惑星探査/航法カメラ/モニタカメラ/ポインティング撮影/追尾撮影/フライバイ撮影/地上用途
エリア撮影モード デジタルTDIモード
シャッタ グローバル プッシュブルーム
フィルタ モノクロ/RGB モノクロ/RGB/マルチスペクトル
FWC 30,000 e- 7,000 e-×TDI 段数
画素数 水平:4,000以上×コンフィグ数
垂直:TBD
水平:4,000以上×コンフィグ数
垂直:ストレージ容量分
フレームレート TBD N/A
ラインレート N/A 約30 kHz @TDI段数64段
GSD 30cm相当(地球観測)
トップへ戻る